平成28年2月の法話(2)/田中宗龍師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成28年2月の法話(2)/田中宗龍師


平成28年2月の法話(2)/田中宗龍師の画像1
【担 当】 田中宗龍 師 〔愛知県西尾市 阿弥陀院 住職〕
【御 題】 「無題」

 


 

 


 

 

月日流れて二月となりました。二月は季節・気候の変り目、節分です。とかくこの冬春の移ろいは、風邪をひいたり、はたまた、命にかかわる疾患を招ぶ時節です。昔、この病みがちな事を、鬼や魔物が跋扈している為と考えて、それを防ごうと思案し慣行されました。それが現在、節分の行事・風習として伝わっています。代表的な豆まきも、豆が「魔滅」の音に通じていることから、はじまったということです。これらを、呪いや気休めと軽んじることなく、季節の変わり目に、体調管理の用心を喚起する暦の教唆とするのが肝要です。

二宮尊徳師の歌に、「音もなく 香もなく常に 天地は 書かざる経を 繰り返しつつ」とあります。音とは経を説く僧の声、香とはお線香の香り、天地は自然の営み、書かざる経とは文字になっていないお経のことです。「日々繰り返される自然の営みは、難解なお経を説く僧侶の声もなく、お線香の香りもないが、文字に書いていないお教えを、我々に示している」ということです。自然の摂理は、私たちに様々な教訓を示してくれます。それを受け取れるかどうかは、心もちひとつということです。
 
阿弥陀さまのお心も同じです。絶え間無く、慈しみの心を注いでくださっておられます。しかし、注がれている私たちが、苦しみや悲しみに苛まれて、身を固くし、自ら耳目を塞いで、阿弥陀さまを遠ざけております。まさに、私たちが愚かなる凡夫たる所以であります。凡夫である私たちが、一人苦しみや辛みを抱え込んだとて、それがさらに重しとなって、苦しみの底なし沼に嵌り込んでしまいます。

阿弥陀さまの前に、その辛み悲しみをさらけ出すことによって、他人の辛み悲しみを分かち合うことができるという強みに転換してくださいます。阿弥陀さまの加勢を得て、身も軽くなり、心も柔軟になり、世の中のありとあらゆることが、私たちを救け導いてくれるものであると実感できるのです。

阿弥陀さまのみ心に対する返事である、お念佛を申すということです。


 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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