平成28年2月の法話(1)/洒井安仁師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成28年2月の法話(1)/洒井安仁師


平成28年2月の法話(1)/洒井安仁師の画像1
【担 当】 洒井安仁 師 〔愛知県蒲郡市 報土院 住職〕
【御 題】 「タバコを扱う心」

 


 

 


 

 

私共が常々申しております「南無阿弥陀仏」というお念仏、これを一言で言い表すならばそれは「ありがとう」という感謝の心の顕れであります。感謝の心が言葉となって顕れたのが「お念仏」、また感謝の心が形となって顕れたのが「合掌」であります。
 
そしてこの「合掌」の形には意味があります。仏教では 右手を清浄の手といって「仏様の手」、左手を不浄の手といって「凡夫の手」、つまり私共の手としております。この仏さまの手と私たちの手を合わせるということは、仏さまと一つになる、仏さまを心に頂くということです。

道を歩いていると所々にゴミが落ちているのが目に付きます。拾えるゴミは極力拾うようにしておりますが、その拾うゴミの中で一番多いゴミは何でしょう? それはタバコの吸い殻です。最近では喫煙者に対してのマナーが厳しくなってきてはいますが、それでもまだまだタバコのポイ捨てが多いようです。

ある日のこと、公園でタバコを吸う男の方を見かけました。おいしそうにタバコを吸い、その吸ったタバコをどうするのかと見ておりますと、何気なしにポケットから携帯用の吸い殻入れを取り出し、その中に吸ったタバコを入れ、再びポケットにしまいました。

たったそれだけのことですが、私はその男の方から何とも言えない人格の光を感じました。
 
ともすれば私たちは地位や名誉 財産を手に入れることが人生に於いて一番大切なことだと考えがちですが、果たしてそうでしょうか。勿論、それらは大切なものです。しかし、もっと大切なものがあるはずです。それは「それらを扱う心」です。「それらを扱う心」ができていなければ、地位や名誉、財産などは返って不幸を齎すものになり兼ねません。ましてゴミ一つ正しく扱えないで、それらが正しく扱える訳がありません。

仏さまと一つになる、仏さまを心に頂くということは、私たちの心の働きを正しい方へ、美しい方へ、和やかな方へと向かわして頂くことです。

毎日の生活の中で、一つでも正しい方へ、美しい方へ、和やかな方へと心を向かわして頂いた時、本当の意味での財産、「心の財産」を手に入れることができるのではないでしょうか。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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