平成28年3月の法話(1)/新美直照師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成28年3月の法話(1)/新美直照師


平成28年3月の法話(1)/新美直照師の画像1
【担 当】 新美直照 師 〔愛知県蒲郡市 玉泉院 副住職〕
【御 題】 「真のヒーロー」

 


 

 


 

 

幼い頃、夢中になって読んだ絵本があります。漫画家やなせたかしさんの「アンパンマン」です。「手のひらを太陽に」という曲の作詞者としても知られていますが、何といっても「アンパンマン」の作者として有名です。2013年10月13日(満94歳)にお亡くなりになられました。

絵本「アンパンマン」が誕生して47年、テレビアニメの放映が始まって28年になるそうです。その間、アンパンマンは、つねに子どもたちのヒーローであり、国民的なキャラクターとして、絶大な人気を博しているのです。

やなせさんは言っています。「ほんとうの正義というのは、決してかっこいいものではない。必ず自分も深く傷つくものです」と。アンパンマンのキャラクターは、その思いを表しているのです。戦争体験をされたやなせさんならではの発想ではないでしょうか。そこから「自分の顔を食べさせることで、飢えから助けてあげる」真のヒーロー「アンパンマン」が誕生したのです。

自らが犠牲になって、困っている人を助ける・・・そこに人びと、特に子どもたちは惹かれ、魅力を感じ、国民的なキャラクターとなったのでしょう。

考えてみますと私たちは、春夏秋冬四季折々の、多様な自然の中で暮らしています。美しい自然に囲まれた地球で生活する私たちに、自然はとても大切なことを教えてくれます。それは一言でいうと「感謝」することの大切さではないでしょうか。私たちの生活は、自然の恵みなしでは成り立ちません。「人は、自分ひとりの力だけで生きているのでは、決してないのだなぁ、有り難い、有り難い」と、感謝の気持ちでいっぱいになります。自然の恵みのお陰で日々の生活ができるのです。

感謝の気持ちに満たされた時、私たちは、自分ひとりの力だけで、決して生きているのではない、親や家族・友人、そして大自然のお陰で、生きているのではなく、実は「生かされている」のだということに気づくことができるのです。そのヒントを与えて下さるのが、仏さまのお慈悲なのです。「南無阿弥陀仏」というお念仏の奥深い、まさに有り難い意味がここにあるようです。

『仏説観無量寿経』の中には、「阿弥陀仏、ここを去ること遠からず」とあります。私たちは生きていく中で、様々な悲しい出来事、辛い出来事に遭遇します。しかし、そんな私たちを見捨てない、仏さまのお慈悲によって、私たちは生かされているのです。

ピンチには、必ず駆けつけ、助けてくれる真のヒーロー、「南無阿弥陀仏」と称えるアンパンマンが、私たちにはついているのです。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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