お彼岸/平成29年9月の法話(1)
【担 当】 榊原慶憲 師 〔京都市伏見区 真宗院 住職〕
【御 題】 「お彼岸」
お彼岸の太陽は真西に沈みます。
その雄大な美しい輝きに西方極楽世界の有様を観想するのです。
当麻曼茶羅にその様子が描かれております。
雲上から響くが如く鐘の音が聞こえてきます。
掲文に
願此鐘聲超法界 鐵圍幽闇悉皆聞
三途離苦生安養 一切衆生成正覚
この鐘の音が宇宙に響き渡り
心を閉ざし苦しむ者が聞けば
苦しみをはなれて安楽になる
皆仏の覚りを開く事が出来る
お寺の境内が遊ぴ場であった子供達に、夕目と鐘の音は、別れの哀愁と明日の希望を教えてくれる合図でもありました。
私達を取巻く山川樹木土自然をこよなく愛し。歴史文化伝統に誇りを持つ精神が、混迷する社会を救うパトリシズムではないでしょうか。
榊原慶憲
このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。
法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。
この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)
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