平成25年10月の法話/榊原慶憲師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成25年10月の法話/榊原慶憲師


平成25年10月の法話/榊原慶憲師の画像1
【担 当】 榊原慶憲 師 〔京都市伏見区 真宗院 住職〕
【御 題】 「無題」

 


 

 

 

平成25年10月の法話/榊原慶憲師の画像2

 

 

近くのホームセンターに「ミニ蓮」というのがありました。
求めて、お寺の片隅の水溜りに植えました。

メダカと金魚を少し入れました。 何所から来たのかアメンボウも住みつきました。 バッタも来ました。 小さいけれど新しい世界が出来ました。 お彼岸に近い朝、青い花が光るように咲きました。

阿弥陀経を読んで心をひかれるのは極楽の蓮の花です。
青色には青い光がある。 黄色には黄の光がある。 赤色には赤い光がある。 白色には白い光がある。 そして香しく潔らかだというところです。 それは調和のとれた世界だという事です。

世間はいろいろの人が集まって構成されています。 賢い人もそうでない人も、口のうまい人もそうでない人も、技術者も労働者も、善人もおれば悪人もいる、そしてそれらの人人が様々な光を放って世間を飾っているはすなのです。

しかし現実の世間は、そうではないことが多い。 あっちが良ければこっちが悪い。 こっちが良ければあっちが悪い。 丁度シーソーの端を踏んだように、あっちが上がればこっちが下がる。 何か事件が起ると、あれのお蔭でこうなったという。 どちらがどうなのかわからない。 善し悪しを決めようとして又悶着が起ります。

誰かを悪者にして我のみ輝かしく見せるのはどうでしょうか。 日本人は「和を以って責しと為す」という精神に養われてきた民族です。 極楽の蓮の花のように、調和のとれた世間のことを考える事が大事だと思います。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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