平成28年1月の法話(1)/稲吉満了師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成28年1月の法話(1)/稲吉満了師


平成28年1月の法話(1)/稲吉満了師の画像1
【担 当】 稲吉満了 師 〔愛知県岡崎市 崇福寺 住職〕
【御 題】 「新しい光明の朝が来た」

 


 

 


 

 

新しい光明の朝が来た

「我が心鏡に映るものならばさぞや醜き姿なるらん」という古い歌がありますが、法然上人は、『三部経釈』の中で「ほかには賢善精進の相を現ずることをえざれ うちに虚仮をいだければなり」と阿弥陀様のお慈悲の前に上人は、自身の御心の全て吐露し、弥陀が法然に念仏せしめたまえりの信仰を感得される中に「乱想の凡夫往生の道理を得た」と述べ、更に「極悪最下の乱想の凡夫が極善最上の称名の行により往生すべき道理を得た」と深い懺悔の中に確信の歓びを述べらました。

この迫真のお言葉に接したとき、阿弥陀様のお心が琴線に触れ、それ以来驚くほどの心の安らぎを実感しています。

扠、晩年を迎えると、自分の命の始・中・終を考えるようになります。

宇宙から見た38億年前頃には、限石が頻繁に地球に衝突し、その際に遺伝物質(DNA)が生まれたと言われています。 東北大学の研究グループは、原始の地球の海に限石が衝突した状況を再現して、2種類の「塩基」と9種類のアミノ酸が生成された(2015〔H27〕年8月19日読売朝刊)と生命の起源に迫る重大発見の報道がありました。 

法然浄土教に対比してみると、私が、命懸けで唱える念仏も、五劫の遠い昔本願成就されている無量の寿命・無量の光明の阿弥陀様のお救いと、その教えの宇宙的成り立ちが科学的に確認され始めたと言う事ことを、平成28(2016)年の年始にあたり、新浄土教の幕開けをも予感される「新しい光明の朝が来た」と言い得て、清々しい感激を隠し得ないものがあります。

南無阿弥陀仏(十念)

愛知県岡崎市中島町崇福寺住職 稲吉満了でした。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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