平成25年12月の法話/稲吉満了師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成25年12月の法話/稲吉満了師


平成25年12月の法話/稲吉満了師の画像1
【担 当】 稲吉満了 師 〔愛知県岡崎市 崇福寺 住職〕
【御 題】 「観音様のお迎え」

 


 

 


 

 

ある法事の席で「深草派の勤行は、念仏を申す回数が多いですね」と言われたことがありますが、或るお経様には、念仏を勧められて、思わず一声念仏を申すと、阿弥陀様のおいでになる西方極楽の園に一輪の蓮の花が咲き、30回、50回と、お勤めの度ごとに念仏をお唱えした人は、その人が生きている間中、唱えた数の蓮の花が極楽の園一杯に咲き続け、毎日歓びの念仏の日暮らしをした人は、限りない本数の蓮の花を極楽の園一杯に咲かせて、阿弥陀様の周りをかざり、先に行っておられるご先祖様達の目をも喜ばせているのであります。

然し、念仏に生きた人も光陰矢のごとく過ぎ、諸行無常と、不意に命尽きた時には、西方極楽の主である阿弥陀様は、即座に観音様に命ぜられ、観音様は、亡者が生前に咲かせた一番よい蓮の花を手に取って、指を弾くのほどの間にお迎えに駆けつけられ、かつて亡者が咲かせた花に包んで、阿弥陀様の極楽の国へ連れて帰って下さるのであります。

このお念仏は、実は法然上人自身も「私は命が尽きたら西方極楽へ帰るだけだ」と「里帰りのお念仏の歓び」として、お勧め下さっているのであります。

南無阿弥陀仏

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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