平成28年1月の法話(2)/尾原昭悦師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成28年1月の法話(2)/尾原昭悦師


平成28年1月の法話(2)/尾原昭悦師の画像1
【担 当】 尾原昭悦 師 〔愛知県西尾市 養林寺 徒弟〕
【御 題】 「気づきの大切さ」

 


 

 


 

 

例年になく暖冬といわれております。
冬に咲くたんぽぽ、芽吹いたふきのとう。
地面より出てきて羽化した蝉
大きく大きく育ちすぎた大根、野菜など。
植物や小動物は太陽の日差しと温かい気温の環境に気づき、
素直に反応しているのでしょう。

人におきかえて考えてみました。
「無財の七施」ということが説かれております。
誰もが誰に対してもできる、人に与えることのできる七つの施しです。
一番目は優しい愛情の感じられる眼差し 「慈眼施」
二番目は穏やかな笑顔 「和顔施」
三番目は相手を思いやる愛情あふれた言葉 「愛語施」
四番目は自分の身体を使い何かをしてさしあげる 「身施」
五番目は思いやりの心で人に接する 「心施」
六番目は相手が一番安心できる席を提供する 「牀座施」
七番目は相手を心地よくもてなす 「房舎施」

この「無財の七施」を皆さんが、コツコツと実践されましたなら、
心に闇を抱えておられる方は明るくなり、
引きこもりやニートと呼ばれておられる方は、一歩踏み出してみようかと
社会に飛び込んでいらっしゃるのではないでしょうか。
人と人とのぬくもりの中で新しい自分に気づき開花される方もおられることでしょう。

おそらく私達はこの世に生をうけた時より、「無財の七施」を
親御さんだったり、色々な方より施していただいているのです。
ご先祖様より受け継がれてきたものともいえるでしょう。
そして、施していただいている自分自身も大切な方や誰かに「無財の七施」を
施してさしあげているのです。

「南無阿弥陀仏」と念仏信仰の生活を送らせていただきますと
自然と手が合わさります。
感謝の気持ちに気づかせていただきます。

毎日ほんのひとときでいいので、お仏壇の前で手を合わせ阿弥陀様、ご先祖様に
感謝の念仏をお唱えし、皆さん仲良く明るい信仰の日暮らしをいたしましょう。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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