平成26年6月の法話/畔柳優世師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成26年6月の法話/畔柳優世師


平成26年6月の法話/畔柳優世師の画像1
【担 当】 畔柳優世 師 〔愛知県西尾市 養樹寺 資〕
【御 題】 「六月の法話」

 


 

 


 

 

六月は雨の季節、草木が天の恵みで青々と成長します。

お釈迦さまの時代から安居(あんご)というものがあります。雨季の次期、草木が生え繁り、虫や蛇などの小動物が活動を始めるので、踏んで命を奪わぬように、遊行(ゆぎょう)をやめ、お寺に留まり、殺生(せっしょう)をせぬよう心掛けがけたのが始まりです。夏安居(げあんご)、雨安居(うあんご)とも言われます。

殺生を禁じた仏教でありますが、悪意をもって命を殺める。悪意をもたず命を殺めることがあります。前者は殺人など社会的、法律的に許されないことですが、後者は誰しも日々の生活でやっていること。

誰しも分かっていることですが、三度の食事の度に、私達は他の命を戴いています。命を長らえさせる為には必要なこと、私も含め誰も食事をすることに罪の意識を感じている人はいません。だからこそ、我々は「いただきます」と手を合わせて食事をするのです。当たり前のことですが、なかなか気付くことができません。

しかしふとしたことで、「あっそうか」と気付かせて頂くのは、仏さまの大きな恵みであります。

「光明は遍く十方世界の念仏の衆生を照らして、摂取して捨てたまはず」(『観無量寿経』)

阿弥陀さまのお光は我々に「気付き」を与えて下さいます。ふとした時、「あっそうか」、「そうだったんだ」と思えることは、全て阿弥陀さまからのお手回し、お導きです。どうぞ皆さま、日々の生活で「気付き」があった時、「南無阿弥陀仏」とお念仏下さい。


合掌

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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