お恵みに気づく/平成29年1月の法話(2)/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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お恵みに気づく/平成29年1月の法話(2)


お恵みに気づく/平成29年1月の法話(2)の画像1
【担 当】 杉浦円祐 師 〔愛知県西尾市 宝珠院 住職〕
【御 題】 「お恵みに気づく」

 


 

 


 

 

人間は不思議な存在ですね。

私にも皆様にもそれぞれ両親のおかげで今の私達があります。

当たり前のことですが両親がそれぞれ違う人と一緒になっておられたら、今こうしてお顔を合わせることはありません。

ご先祖さまをたどれば全く奇跡的な縁。逆説的に考えれば一糸乱れることなく、私たち一人一人が生まれるべくして今の存在があります。

人さまとのつき合いはお互いを認めあう、尊敬しあう。まずはご家族はもちろんのこと、親戚やお隣り、地域の方々。もっと広く考えれば日本中はもちろん、世界中の人々とも、物の行き来、交流があり、みんなが豊かで幸せな毎日を望んでいるのが、私たちのくらしです。

生きていく毎日の中で、私たちはお恵みによって生かされています。

肉を食べ、魚を食べ、野菜や米の「いのち」を頂いて自分の命を保っている。そこには当然「おめぐみ」に感謝の気持ちを持たなければなりません。

食べ物を粗末にしない。食べ残して捨てることはなりません。

自然の恵みも忘れてはなりません。太陽の光と熱、空気の存在、雨の営み。「国土悉皆成仏」、古来、私たちは万物を仏さまと考え、感謝しつづけています。

そしてもう一つは暮らしに欠かせない道具への感謝。私たちのずっと先祖さま続く、知恵、工夫、技により快適な毎日を過ごすことができます。家そのもの、衣服、自家用車、電気、水道などの便利さ。これもお恵みです。

つまり、私たちはあらゆる「お恵み」によって生かされている、おかげで幸せな生活ができている。

そして、この感謝の気持ちをはっきり声に出して喜びをコトバに出すのが、お経を読むこと。「南無阿弥陀仏」とはすべてのお恵みに、ありがとう、おかげさまで生かされているという、お礼のコトバとして唱えることが、私たちの日々の勤めであります。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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