美しい念仏者として/令和元年12月の法話/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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美しい念仏者として/令和元年12月の法話


美しい念仏者として/令和元年12月の法話の画像1
【担 当】 河合延昭 師 〔愛知県岡崎市 養薬寺 住職〕
【御 題】 「美しい念仏者として」

 


 

 


 

 

12月になりますと、年末行事の一つ「仏名会」を厳修いたします。私たちは知らず知らずのうちに罪を作り続けて生きています。その罪を懺悔し、心身ともに清め、新年を迎える行事です。仏説仏名経には約13000の仏様のお名前が記されています。その中から、過去、現在、未来と3000の仏様のお名前を唱和し、同時に礼拝をいたします。まさに身も心も洗われる法要であります。

お寺で暮らしていますと、まず朝起きたらお勤めをいたします。何十年も経ちますと、だんだん手抜きをし始めます。いつ頃からでしょうか?寝ぼけ眼に袈裟をかけ、数珠を持ち、簡単に終わらせようとしていました。ある日のこと、早朝からお墓参りにみえたご婦人に「和尚さん、随分ラフな格好だね」と言われました。その時私は自分の罪に気づかされました。
翌日から起きたら顔を洗い、口を漱ぎ、衣に着替えてからお勤めをしています。ご本尊様と対面しても恥ずかしくない、清々しく、気持ちよく1日を始められます。これが正しい姿であります。

法然様のお歌に「阿弥陀仏と 十声唱えて まどろまん ながきねむりに なりもこそすれ」とあります。夜眠りについたら、そのまま永遠の眠りになるかもしれないのだから、お念仏をしてから眠りましょう、ということです。

罪を作り続けて生きている私たちですが、朝、目覚めた事に感謝して、お念仏の功徳を頂き、美しい念仏者として暮らしていきたいと思います。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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