念仏の生活/令和元年11月の法話/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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念仏の生活/令和元年11月の法話


念仏の生活/令和元年11月の法話の画像1
【担 当】 洒井安仁 師 〔愛知県蒲郡市 報土院 住職〕
【御 題】 「念仏の生活」

 


 

 


 

 

法然上人さまは「ただ一向に念仏すべし」と申されました。これは理屈など考えずに、ただ素直に仏さまを信じ、念仏を共にした生活を送りなさいということです。

しかし改めて「念仏の生活」と言われても一体どのような生活を送ればよいのでしょう。

柔道を始め、剣道・弓道・茶道・華道など「道」がつく芸事や習い事は、そこで学んだことを生活の中で活かしながら、自らの人間性を築いていくことにその真髄があります。仏の道も同じです。仏さまより頂いた信仰を素直な心で日々の生活と一致させる、日々の生活に活かして自分の人間性を築いていく。これが「念仏の生活」なのです。その為に大事なことは、まず仏さまと向き合うこと。

以前、法事でお参りが終わった後、その家のご主人が立って親族に一言挨拶をしようとした時、よろけて畳の上に置いてあった経本を思わず踏んでしまったことがありました。そもそも経本は仏さまのお言葉、教えが書かれた大切な本、数珠は仏さまの分身。それらを踏むということは仏さまを踏むと同じこと。机や台の上に置くなど、大切に扱う気持ちがあればこのようなことは起こらなかったでしょう。あなたも経本や数珠、気軽に畳や床に直に置いたりしていませんか。

暑い日に団扇代わりに経本で扇いだりしていませんか。

何をするにしても畏敬の念をもって仏さまと正面で向き合い、信仰を土台とした「念仏の生活」を送ることで、一本芯のある人生を築くことができます。その第一歩として経本・数珠など身近なものを大事に扱うことを心掛けてみてはいかがでしょうか。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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