平成26年5月の法話/伴義山師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成26年5月の法話/伴義山師


平成26年5月の法話/伴義山師の画像1
【担 当】 伴義山 師 〔愛知県西尾市 妙善寺 住職〕
【御 題】 「咲く散るも おおせのままに 桜花」

 


 

 


 

 

今年も桜前線、沖縄より二月頃出発、此のテレホン法話が、リスナーの皆様方のお耳に入る頃には、津軽海峡を渡り、北は北海道へ上陸している事でありましょう。本当に日本列島は南北に長いものですね。

桜咲くこの季節になりますと、決まって「無常の風」と申します様に、嵐がやってくるものです。散りゆく桜を眺めておりますと、誠にもって淋しさと悲しさで胸が締めつけれらる思いであります。一層こんな事ならば咲かなければと…… しかし散りゆく事のみ見て、悲壮感を抱いてはなりません。

なぜ散るのでしょう。 咲いたからです。 何故咲いたのでしょう。 咲いたのではない、本当は咲かせて頂いたのです。大いなる力、お恵み、お慈悲によって、だからお慈悲のままに生かされ、咲かさせて頂き、やがて母なる大地に帰るのよ。と桜が申しているように思えてなりません。私達のこの生命も又然り、生きている様に思いますが、よくよく考えてみれば、実は全て生かされているのではないでしょうか、お慈悲によって…。

これは決して見ることは不可能であります。心の眼で見る。気付いて頂く以外にないのであります。「ハット」気付いたならば、お慈悲の中の真中の我が生命、限りあるこの生命が、限りない永遠なる生命にさせて頂いているのだと…… その喜びの声こそがお念仏だと思うのであります。

お釈迦様のお悟りの本質は、この喜びではないでしょうか。

「お釈迦様 ほほえみたもう 甘茶かな」  合掌

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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