師走にあたって/平成28年12月の法話(2)/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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師走にあたって/平成28年12月の法話(2)


師走にあたって/平成28年12月の法話(2)の画像1
【担 当】 村松憲道 師 〔愛知県蒲郡市 真如寺 住職〕
【御 題】 「師走にあたって」

 


 

 


 

 

こんにちは。村松憲道と申します。

今年も師走に入り残すところあとわずかとなりました。この時期になるとこんな会話をお檀家様とよくいたします。あーもう十二月か、、、。また一つ年をとった。この年になると一年が早いねえ。おっさんは若いからそんなことないでしょう?いやいや私も同じですよ。朝起きてごそごそしているともう夕方です。

一年は365日、一日は24時間この時間は人によってかわることはありません。しかし体感時間は人によって様々です。概して楽しい時間は短く、苦しい時間は長く感じるようです。そう考えますと時間が過ぎるのが早いと感じるのは幸せな事かも知れません。

今年の九州地方は熊本地震を始め、大変災害の多い一年でした。被災されたかたがたにとって肉体的にも精神的にも苦しみの中の長い長い一年であったと思われます。また様々なご事情でつらい一年であったというかたもおられるでしょう。日々があっという間に過ぎると感じる方は、出来るだけそういった方々に助けになってあげたいものです。

年末年始には行事ごとが多く、特別に理由をつけずさりげなくお会いしたりお手紙を出す事が出来ます。迷い、苦しみの中での生活の方々と共に少しで一緒に過ごしたり、楽しい気持ちになっていただく事はとても大切であります。

私達は迷いや苦しみを取り去る事は出来ないかも知れませんが、必ずその時間を短くする事は出来るのではないでしょうか?そういったことに年が開けるまでの数日を使う事が出来れば、その数日間の価値は計り知れない物となるでしょう。

合掌 十念

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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