季節の法話/文月(七月)/佐伯良雄師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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季節の法話/文月(七月)/佐伯良雄師


季節の法話/文月(七月)/佐伯良雄師の画像1
【担 当】 佐伯良雄 師 〔愛知県蒲郡市 光明寺 住職〕
【御 題】 「七月」

 


 

 


 

 

7月になりますと沢山のお寺で「盆施餓鬼」の法要が勤められます。

餓鬼とは、辞書によりますと「前世で悪業を作り、貪欲な性質なものが餓鬼に生れ常に飢えと渇きに苦しむ。」とあります。 満足する喜びのない状態のことです。

満足する喜びは、布施をすることによってのみ得ることが出きると、お釈迦さまはおっしゃっています。

たとえば、法然上人のお父様は重傷を負って、死にぎわに九歳の子に向かい、「お前は敵を恨んではならない。もし恨みを返そうとすれば、その敵討ちは世に尽きることがない。 お前は私の菩提を弔い、自らの解脱を求めなさい」と遺言されたといいます。 つまり親として子に対して、恨みあう地獄や餓鬼のような生活ではなく、法を求め法を施すという豊かな暮らしを願われたのであります。

今の私たちの生活は、衣・食・住・豊かですから、餓鬼なんて自分とは縁のない他人事のように考えるかも知れません。 しかし、あれもこれも欲しいものが沢山ありすぎて、欲求不満の状態になり、知らず知らずのうちに餓鬼の様になりかねません。

施しあう(分け合う)ことが、満足する喜びのある暮らしです。


合掌 十念

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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