平成24年1月の法話/小島英裕師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成24年1月の法話/小島英裕師


平成24年1月の法話/小島英裕師の画像1
【担 当】 小島英裕 師 〔京都市中京区 宝蔵寺 住職〕
【御 題】 「無題」

 


 

 


 

 

あけましておめでとうございます。

元旦の朝、仏教寺院では修正会(しゅしょうえ)という法要をお勤めします。

今年一年の平和と作物の豊作をお祈りします。 修正とは普通、修正(しゅうせい)と読み、よくないところを直して正しくするという意味があります。 お念仏をお唱えし、心を新たにしたいものです。

善導大師様は「専心に念仏し、想(そう)を西方に注(そそ)がしむれば、念々に罪、除(のぞ)こるがゆえに清浄なり」と仰せられました。 お念仏をお唱えすれば、日々生きることによって生まれる、色々な罪が除かれるという功徳があるのです。

私の自坊では三日間、修正会をお勤めします。 浄土三部経というお経を三日を掛けてお読みします。 仏説無量寿経というお経は上下巻ある大変長いお経です。

元旦の朝、午前六時、キリッと張りつめた冷たい本堂の空間に読経の声が響き渡ります。 「今日は良い声が出た」と思いました。 四十分が経過した頃、今度は声がかすれ、「後どれぐらいお経はあるのだろう」とお経の残りページを調べてしまいました。 「後少しだ。頑張れ」と私は思いました。

このように心の中では、自分の都合の良い事をすぐに考えてしまいます。 西山上人様は「念仏というは他力なり。他力というは我が心を本とせず。」と仰せられています。 

肩の力を抜いて、深呼吸して、阿弥陀様に全てをお任せするようにお念仏を申したいものです。

担当は小島英裕でした。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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