平成23年12月の法話/木村賢隆師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成23年12月の法話/木村賢隆師


平成23年12月の法話/木村賢隆師の画像1
【担 当】 木村賢隆 師 〔愛知県西尾市 専長寺 住職〕
【御 題】 「霊は仏の国に還る」

 


 

 


 

 

皆さん、お元気でお暮らしですか?
心に信仰を持って一日を暮らしましょう。

どんな宗教でも「霊」を重んじています。
私たちは、生命はやがて仏の国に還っていくのです。
生きていても、死んでからも、阿弥陀さまに護られているのです。

私は子供のころお寺に弟子入りをして、それから六十五年間、仏の教えを受け、ようやくこの頃仏さまに守られて、生かされている事を実感するのです。

岐阜県の山村に生まれた私は、おばあちゃんから不思議な事をたびたび聞かされました。 「誰々さん方の屋根から光る霊が出た。その家に、不幸に、亡くなった人がある。」と言う。

確かにその家には不幸な事があった。「そんな事がどうして分かるのか?」と私は疑った。 しかし、気にもしなかったが、私は今思うとおばあちゃんには本当にそのような「霊」が見えたのだと、八十歳近くになってようやく信じるようになった。 遅蒔きながら、御信心が得られたのです。

仏の道とは儀式や、また習慣などを行っていくうちに、真実まことが見えてくるのだと思う。

動物などが、危険や地震などを前もって感じると騒ぎ出すことがあるが、それは動物地震の直感です。 人間にも少しはそのような直感があるかもしれない。 

それが心に持つ信仰と結びついて、「霊」が見えたのでしょう。

浄土宗の念仏の教えは、「南無阿弥陀仏佛」と意味が分かってから称えるのではなく、 称えているとやがてその心が分かってくるのであります。 これが浄土宗の信仰です。 八百年前の法然さまの心です。


また聞いて見て下さいね。 専長寺の木村賢隆でした。

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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