平成28年6月の法話(1)/榊原慶憲師/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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平成28年6月の法話(1)/榊原慶憲師


平成28年6月の法話(1)/榊原慶憲師の画像1
【担 当】 榊原慶憲 師 〔京都市伏見区 真宗院 住職〕
【御 題】 「母の日によせて...」

 


 

 


 

 

父母恩重経に「父に慈恩あり。母に悲恩あり。父にあらざれば生まれず、母にあらざれば育たず。」とあります。

お釈迦様の御生母摩耶夫人はお釈迦様を出産されて七日にして他界されました。以来八十年を経てお釈迦様のお涅槃に臨んで天上界よりお薬袋を持って下降された。そのしみのお姿が釈迦涅槃図として伝承されています。

伏見人形に「饅頭喰い」というのがあります。ある人が知り合いの子どもに「お父さんとお母さんとどっちが好かい?」と問うたところその子は持っていた饅頭を半分に割って「小父さんこのお饅頭ねえ右と左とどっちが美味しいと思う?」反問した賢い子ですねえ。こういう賢い子にあやかりたいというのでその姿を伏見稲荷の土産物として作られたそうです。

4歳になる孫に、試みに「父と母とどっちが好き?」と聞きました。困ったような顔をしていましたが小さい声でお母さん」といいました。爺さん婆さんがいくら可愛がって遊んであげても最後は母の懐に帰っていきます。私は母と死別して30年になります。母に対して充分尽し得なかったことを懺侮し、父母恩重経を読み直しております。

母の日によせて...



平成28年6月の法話(1)/榊原慶憲師の画像2

平成28年6月の法話(1)/榊原慶憲師の画像3


 

 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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