お念仏と安らぎ/令和4年2月の法話/お説教の詳細ページ/浄土宗西山深草派布教師会

浄土宗西山深草派 総本山誓願寺


 

 


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お念仏と安らぎ/令和4年2月の法話


お念仏と安らぎ/令和4年2月の法話の画像1
【担 当】 杉浦正志 師 〔愛知県岡崎市 東向寺 住職〕
【御 題】 「お念仏と安らぎ」

 


 

 


 

 

お念仏と安らぎ

2月になりましたが、まだ寒い日が続いています。

新型コロナウイルスが蔓延し、私たちの生活を脅かし始め早2年以上がたちます。なかなか、落ち着いた生活がやってきません。今までの“普通の生活”を早く取り戻したいと思いますが、長いトンネルの中に入り出口が見えないように、私たちの生活のなかでも不安と焦りから心のゆとりがなくなってきているような気がいたします。

心のゆとりを取り戻すことは大変です。

どのようにしたら良いのかわからない方が多いと思いますが、私たちの仏教では心のゆとりを取り戻す方法として、南無阿弥陀仏のお念仏を唱えます。更に、十回唱えるお十念が良いとされています。

十回お念仏を唱える方法の1つとして、「面相十念」というものがあります。

まずは、自分の顔または仏様の顔を思い浮かべて頂き、1. 左眉 2.右眉 3.左目 4.右目 5.左耳 6.右耳 7.左鼻の穴 8.右鼻の穴 9.口 10.眉間(おでこ)の順に唱えていただくことにより、十回お念仏を唱えることができます。

仏説観無量寿経に『仏心とは大慈悲これなり』と、あります。「慈」とは、(与楽)私たちに安楽や喜びを与えて心豊かにするもの、「悲」とは、(抜苦)私たちのあわれみや苦しみを取り除いてあげたいと願う阿弥陀様の心であり、私たちは阿弥陀様の大きな大慈悲の手のなかにいます。

日々生活のなかで、言葉に出しても心の中でもいいですので、少しの時間ですが十念(十回「南無阿弥陀仏」を唱えること)を唱えてみてください。お念仏を唱えることにより心に間とゆとりができたような気になることがあります。それが、心の安らぎでありお念仏の力ではないでしょうか。

お念仏を唱えることにより阿弥陀様の大きな大慈悲心と、心の安らぎ、ゆとりをいただき、まわりの皆様と共に一日一日を大切に生活したいものです。




 

 

このたび、当布教師会より法然上人800回大遠忌記念事業として法話集「法然さまからのお手紙とお歌」を出版いたしました。


法然さまが「黒田の聖人(ひじり)」に宛てた一紙小消息を、管長猊下お手ずから、わかりやすく現代の言葉に置き換えていただき、それを一区切りづつ布教師会の布教師がお説教として書き下ろしました。 また法然さまの代表的なお歌を八首取り上げ、それをテーマとしたお説教も掲載しております。

この本のお求めは、≪総本山誓願寺公式サイト「出版書籍のご案内」ページ≫ よりご購入いただけます。(一部1,000円税込/送料別)


 


 

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