宗務総長 挨拶

平成十九年も師走に入り、まもなく平成二十年の正月を迎えますが、目出度さに浮かれている春ではありません。 一茶に「目出度さもちゅうくらいなり今朝の春」の句がありますが、そんな心境であります。
昨秋畔柳正顕宗務総長の遷化のショックから立ち上がれないままこの重責を担うこととなり、重圧と緊張を感じています。
私ども新内局はただひたすら畔柳総長の敷かれた路線を進むことが当面の仕事であります。その路線とは、まず法然上人八百回大遠忌の事業を計画通り進めていくこと、教学の発展を支援すること、無住寺院対策および人材育成の三施策をこうじていくことであります。
なかでも重要なことは教学の振興であります。教学とは宗学にとどまらず、布教学であり、法式学であります。檀信徒と直接コミュニケーションをとることのできる布教は極めて意義のあることであります。
法然上人八百回大遠忌にむけて一人でも多くの方にお念仏を唱えていただくようおすすめすることがまさに布教であります。法然上人八百回大遠忌のテーマである「真実他力」のありがたさを大いに敷衍していただくよう布教師の皆様にくれぐれもお願いし、ご挨拶といたします。
浄土宗西山深草派宗務総長 杉浦 秀祐