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季節の法話


弥生(三月)

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担当 深津実乗

愛知県吉良町 称名院住職
袋の名号。

此の頃の入れ物には立派な鞄があり、自由自在に内を見たり、施錠やあけしめができる。和服の時の手提げ袋は、日本的で、紋、柄、刺繍等味のある紙布等種々限りない新しい製品が作られている。

どんな袋でも中味の見えない物が多い。私たちがお称えする念仏も袋の中に入れた物と先師から聞いている。

一体どんな袋でも良い中味が大切である。

中味をとやかく言うべきものではないけれども、南無阿弥陀仏という仏さまが入ってみえる。しかし取り出して見ようとしても取り出すこと出来ないが、あえて取り出せば「南無阿弥陀」という仏である。

目を開いて見ると何か「南無」と「阿弥陀仏」が別の物のように思われる。そうではないけれども、あえて取り出すなら「南無」は私たちが阿弥陀如来におまかせをした「帰命」の姿である。「阿弥陀仏」は私たちを頭に乗せて、宝冠の如く大切にして見護っていてくださる。

袋の中の物は「南無阿弥陀仏」という仏さまが入っていて区分けが出来ない。その仏が極楽の蓮の台の上に乗せられている。何と有難い名号である。
この「南無阿弥陀仏」は私の姿であり、阿弥陀さまでもある 。

「南無」といえば・・・

「弥陀は来にけり一つ身を、われとやいわん、仏とやいわん」

「南無阿弥陀、仏のみ名と思いしに、称うる人の姿なりけり」

法然上人も 「南無阿弥陀仏と申して疑わずに念仏の日暮しを・・・」 と
申してみえる。
常に袋を腰に手にしての毎日が大切です。

「南無阿弥陀仏」 の蓮台名号の ご希望の方には差し上げます。
此の絵の上の蛇口をひねると、おのずから動き出し、二尊の仏になります。

合掌 十念


 


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