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| 2分41秒 |
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担当 榊原慶弘
京都市伏見区 地福寺徒弟
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最初の一声
一日一日を振り返えってみますと、早く過ぎていくものだと思います。
十一月になり ますと気温が下がってきて、寒さが身にしみてきます。
着ている服も二枚三枚と竹の 子のように重ね着をして、やれミンクだカシミヤ、本革だ。イタリア製だ。あ〜温かいと喜ばれますが、動きにくく着ている服の重さに嘆かれると思います。
家に帰ると 早速服を脱ぎ捨てて「あ〜楽ちんだと」おっしゃると思います。服を重ね着致しますと、身は暖かくなります。しかし、人より良い物を立派な物という思いが「重い重 い」という重さにかわり、この身にまとわりつく我欲になって、心を押さえつけてゆ きます。
雪の中に仏の御名を唱ふれば
積もれる罪もやがて消えぬる
表はつめたい雪がつもっているかもしれません。しかし何時かは溶けてしまい春のウ ララとなります。タケノコのように重ね着をしてその着物を一枚一枚剥いでゆくの は、まるで体から悪いものがとれてゆく様ではないでしょうか。 竹の子は生えてきたときは皮をいっぱいかぶっていますでしょう。しかし、伸びて行 くときに衣を一枚一枚はずして行き末は真っ直ぐな青々とした竹に成長します。
善心とは飾り気のないまるで皮を脱いだ白い竹の子ではないでしょうか。
人の心も同じ です。
お念仏を申す(称える)ことの何処が有り難いのでしょうか?
それは、ただ申せ!申すから有難い。
有難いから尚申す。尚申すから尚有難い、尚有難いから 益々申す。
益々申すから益々有難い、益々有難いから一層申す…のです。
私たち自身が皮を脱いだ白い竹の子と同じであると気づかせて戴くのも、初めに称え るお念仏(一声)からです。
合掌 十念
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